標準和名はスズキです。ブラックバスのように小魚類を主食にするので、シーバス(海のバス)と呼ばれています。出世魚で30cm以下はセイゴ、50cmまでをフッコ。それ以上がスズキとなります。 貪欲なフィッシュイーターで、海水はもちろん、ベイト(エサとなる小魚)が集まる場所なら、川の中でも狙えます。基本的にストラクチャー(障害物)に身を潜めて、食うチャンスを狙っています。 |
磯から狙う平スズキは、13〜15フィートくらいの長さがあると便利です。ナイロンをメインラインに使う場合は、クリンチノットでルアーに直結します。
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お手軽なルアーと言っても、ルアーは種類が多くて…と悩んでしまうアングラーが多いと思います。 そこで、とっておきのアドバイス。 9〜12cmのフローティングミノーと20g程度のバイブレーション、この2種類のルアーを用意して下さい。このふたつがあれば、レンジ(深さ)を分担して探ることができ、たいていの場所を攻略できます。 ベイトを補食するために、表層付近までやってきた活性の高いシーバスをミノーでチェック。反応がなければバイブで中層から底までを攻める…これでいいのです。探りの基本はスローリトリーブ(ゆっくり巻き)がベストです。 なお、ベイトが多く集まるポイントは下記の通りです。 |
シーバスは元来、夜行性です。夕方からストラクチャー周りを攻めるのが理想的と言えますが、日中(デイゲーム)でも釣れる場所はあります。
ズバリ、シェード(日影)狙いです。日中は、ストラクチャーと重なる部分を重点的に攻めましょう。
支流と本流がぶつかるポイントには流れのヨレや巻き返しが起こります。このように流れが変化するところにベイトは集まるので、ここを攻めましょう。
河口は潮の干満を利用し、サーフは回遊待ちを狙うのが一般的です。どちらもタイミングが合うと爆釣の期待があるので侮れません。
● | 河口 |
河口には、ベイトとなる小魚がたくさん集まります。当然、それを求めてシーバスも多くやってきます。
実はこうしたシーバスを狙う、ゴールデンタイムがあります。
それは、潮の干満における下げ3分の時間帯。満潮から引き潮に変わった約1時間後あたりです。
イラストのようにこの頃は、水位が目に見えて下がり始め、川幅が狭くなってきます。すると小魚の集合密度が高くなり、この時を待って集まってきたシーバスの魚影も非常に濃くなるのです。
このタイミングでフローティングミノーやバイブレーションをキャストすればバッチリ! 素晴らしい結果が期待できます。
ただし、釣り場によっては、満潮の時間帯が良い場合もあります。あまり過信せず、いろんな状況下でも探ってみましょう。
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砂地のブレイクライン(急に深くなる場所)までルアーをキャストして、リトリーブを繰り返します。ブレイクラインの見極めは波で判断します。通常は波が崩れる場所より沖目にあるので、そこを重点的に攻めましょう。 また、雨の後は河口周りが格好の狙い目となります。小魚が河川の増水によって流されてきますし、なにより河口周辺が濁ります。シーバスはこの濁りの中に入り、流されてくるベイトを虎視眈々と狙っています。フローティングミノーをメインに探りましょう。 |
ボディカラーは、大まかにゴールド、シルバー、ホワイトの3種類に分けられますが、そのセレクトは、その日の太陽光の強弱にも関係します。
ここではその関係を表で紹介します。また、各レンジに対応したルアーも表記しておきます。参考にして細かく探ってみて下さい。表は上からレンジの浅い順です。
シーバスはファイト中に苦しくなると、表層で首を左右に激しく振る“エラ洗い”を行い、ルアーを外そうとします。 この対応は、竿先を水面に突っ込んで見ること。ラインに水(潮流や流れ)抵抗をかけると、おとなしくなります。これを繰り返し弱らせてランディングに持ち込みましょう。 |