すこし気温も落ち着いて過ごしやすくなった。

海のなかはまだ真夏の様相だが、どことなく秋らしい雲が空にはかかっている。投げ釣りにも絶好の季節到来だが、秋になるとまた気にかけることが、、、魚の数は豊富だが、稚魚の増える季節ということ。

 

 

キス釣りをしていて、小気味いいアタリ。上げてみて「しまった」と想う。針の号数をキスにあわせていて、キスではない稚魚が掛かっている。いちばん困るのがマダイやフエダイなどの子どもだ。

 

食欲が旺盛、同じ種族間での競争も激しい。エサを獲得してしまおうと一気に針を呑んでしまうことが多い。このまま海へ戻しても復活は難しい。まわりに猫やアオサギなどが控えていれば、針を取り外したあとにプレゼントできるけれど、ひとりだけの時。当然、持ち帰って食卓に供する。

 

 

 

しばらく前から、これら稚魚が海へ戻せなくなった場合、ためていく方法を採るようにした。ためる場所は冷凍庫。数が揃ったところで取り出して解凍し、調理する。針を飲まれて持ちかえらざる得なくなった稚魚のすべて。メゴチ、ちいさなキュウセンなども。

 

これが、ストックされたところで、すべてを味噌汁の具にする。味噌汁はちいさな魚の旨味をよく引き出してくれる。

 

 
写真はフエフキダイの子ども。夏、黒潮にのって北上してくる。チャリコと等しく群れでいる。投げ釣り大物師の胸を躍らせるタマミも、子どもの頃の数は相当だ。ここから自然の淘汰が始まったりするのかとも想う。

 

針を飲んでしまったフエフキダイ。抽出される出汁はなかなかのもの。上品で飽きのこない脂分がほのかに漂う。とても旨い。

 

釣った魚は責任を持つ。戻せなくなった魚は食べる。(食べられる魚に限るが‥)稚魚を掛けてしまったことに、こころで手をあわせ、味噌汁にて供養。そしてまた釣りへ出かけていく。

 

立秋を過ぎ暦上では秋ですが、まだまだ蒸し暑い日々が続きとても秋とは思えない日々が続いている。

 

そこで、少しでも秋を感じるべく、毎年釣りへ行く小さな港湾へ向かった。その港湾は奥に川が流れこんでおりマハゼの遡上する気水域につながっている。

 

オモリはナス型8号、片テンビン、針2本のオーソドックなハゼ仕掛け。エサはジャリメ。こういう繊細な(軽い)仕掛け立てでも、キャスティズムは柔軟に対応できるのがいいところ。

 

ひと潮(干潮→満潮)の半分ぐらいは粘ってみた。

 

 

プルプルプルという反応。

 

ここでゆっくり巻いてみたら、マハゼがついてきた。水汲みバケツに落とすと元気に泳ぐ。マハゼは俯瞰から眺めても愛らしい。

 

このプルプルプルがさらに大きな時があった。サイズが大きい。

 

↑上の写真での手前側。これは年を越したヒネハゼであると思われる。今年に生まれたマハゼとは明らかに違う。年魚と言われてきたマハゼも巣ごもりして翌年も姿をみせることがある。

 

とても手軽で身近かにして奥深いマハゼ釣り。初秋を告げる使者。

 

前回、雨あがりを狙ったもののアブレてしまったイシモチ。梅雨、梅雨明け、そして盛夏になると見たくなる顔。

今度は風のある日、それも夕方から夜半に出かけてみた。イシモチという魚、口は大きくかなりの大食。見かけはズングリしているが、案外気が小さく臆病な魚のようだ。雨あがりの濁りのなかや風とうねりのある日によく掛かる。

 

一般的に、仕掛けは太めで大丈夫という定説。しかし敢えて、やや細め、ハリスを2号まで落としてみることにする。エサはアオイソメを1本掛け。写真の穂先が右に曲がっているのは横風を受けているため。ちょっぴり我慢しながらゆっくり底を探った。

 

 
クンクンという前触れのようなアタリ。

 

グンと重たく感じたところでリールを巻く。グングンと頭をさげるような抵抗が横風のなかでも解る。足元へ抜き上げて本命だと確認した。

 

労せずして掛かってしまった。1投目である。狙い的中。うれしくなる。イシモチは群れで行動している。チャンスと思い投げ返す。しかし強まる横風。

 

釣りの趣きに欠ける。一応、本命の"顔"を見ることはできたので風を避けられる場所に移動。今夜の条件はイシモチには良いようだ。

 

 

風を背にできる場所に変わって21時過ぎ。

 

2尾目のアタリを捉えた。ウロコがとれやすいのでタオルで持って撮る。立派な耳石を持っているのも石持ちの名前の由来。グググググゥーと浮き袋を担う強い筋肉を震わせて鳴く。軽い振動が掌につたわってくる。この音から「グチ」(愚痴)とも呼ばれるが、とんでもない。

本命の顔を拝見できた納得の夏の宵。

 
1  2  3  4  5  6