DAIWA へら鮒 2020
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HERARを開発するにあたって、一番驚いたのはそのラインナップ。開発アイテムの中に過去最長アイテム32尺の文字が…と、同時に野釣りが中心の私にとって「待ってました!」と言わんばかりのアイテムであったことも否めない。条件として私が出したのは2点、“片手で使えること”“回し振りができること”。野釣りでの使用が多くなる21尺以上の竿においてダイワの竿はいずれもこの条件を高次元でクリアしている。テストではこれまで作ったことが無いスペックということで、あえて棚の浅いポイントで振り込みや操作性をチェックし、深い棚でパワーをチェックするなど入念な確認が行われた。その中改めて実感したのは、この竿を使う私自身の技術力ではなく、この竿を造れるダイワの技術力の高さだった。そして仕上がった32尺!テスト竿は何回も使用していたが、量産モデルを初めて見た撮影の時、思わずほくそ笑む表情をこらえきれなかった。これまで誰も釣ったことが無い領域を釣れる感動。へら鮒釣りを始めた子供の頃のワクワクが蘇ってきたようだったのを覚えている。そして仕事の撮影を忘れて思いっきり声を上げながら楽しんだ。32尺はどこでも誰でも使える竿ではないかもしれない。しかし、HERARには32尺を実現したノウハウがどのアイテムにも詰まっている。HERARを使うことで新しい領域へ踏み入れるワクワク感を是非感じて欲しい。驚きの32尺は最高にワクワクする竿です。ダイワフィールドテスター 生井澤 聡和竿のへら竿独特の仕立て方をヒントにカーボン素材のメリットを活かしたDAIWA独自の設計手法。 スムーズな曲がりの頂点移動により、異なる負荷の量・方向の変化にスムーズに竿が機能する(働く)ことで、向かい風にも強い振り込み性能、あわせの水切れの良さ、そしてスムーズな取り込みなど、快適な操作性を実現。株理論搭載竿通常竿へら竿の理想的な曲がりを生み出す株理論設計しなやかに曲がり、そして折れない自然の竹の節にヒントをえて開発された軽量化とパワーという相反する要素を両立させたテクノロジー。薄肉化されたブランクスの適所に超薄カーボンシートを巻き付けることで竹の節のような役割を担い、株理論設計のスムーズな支点移動を妨げることなくへら鮒の疾走を止める。カーボンの節で軽さとパワーを両立する チャージリングチャージリング※写真は最終加工前の素材状態13

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