DAIWA へら鮒 2020
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一般に竿の軽量化はカーボン素材の高弾性化と薄肉化によってもたらされる。故にこれまでの軽量系へら竿は軽い=パワー不足ととらえられてきた。ダイワは軽量でもパワー不足や竿の強度を犠牲にしては意味がない。という考えのもと飛燕峰烈火S以降、実釣性重視の軽量ロッドの開発に着手してきた。そしてその技術は株理論設計の登場によってブランクス性能だけでなく、バランスを整えることでより精度の高い竿造りを可能にした。HERARはこの考えを踏襲し、軽量化とパワーの相反する要素を新たなテクノロジーの導入によって克服。株理論設計の命ともいうべき継部のV-ジョイントをさらに進化させ、より軽く、よりスムーズな曲がりを得られる『V-ジョイントα』を搭載。さらに軽量薄肉素材の適所に極薄のカーボンシートを配することで竹節のようなしなやかで強い構造を実現したチャージリング、ネジレに強いバイアス構造の素材を適材適所に配することでネジレ強さと軽量化を両立させるX45を組み合わせることで、その難題を克服した。蓄積された株理論設計のノウハウと新たな技術の結晶が軽量系へら竿の常識を変える。軽さとパワーの飽くなき探求が驚きの領域、32尺へと結実。従来の縦・横方向のカーボン繊維の構成に加え、適切な位置・範囲に45°に傾斜させたカーボンシートを配することで、ブランクスのネジレを適切にコントロールする技術。HERARにおいてはチョウチンダナでのへらの疾走を止めることは勿論、回し振りでの仕掛けコントロール、アワセ時の竿先の収束など実釣で大きくその機能が貢献する。ネジレを防ぎ操作性を高めるX45株理論設計の上で最も重要な節部分のスムーズな支点移動を実現してきたのがV-ジョイント。HERARには節部の強度を上げることでスムーズな曲がりと、パワーアップを実現する『V-ジョイントα』を並継へら竿では初搭載。その効果はチョウチンでのへら鮒のリフティングパワー向上だけでなく、振り込み時の仕掛けの伸びの良さにも大きく関与する。スムーズな曲がりとパワーを実現するV-ジョイントαパワーロスなしパワーロスなしスムーズに曲がるひずみなしひずみなし12

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