バスカタログ
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 「高感度をキーに語るとき、どの製法が、どのマテリアルが最も「高感度をキーに語るとき、どの製法が、どののマテリアルが最も最高峰であるかと問われることがある。しかし、それは愚問に過ぎない」ぎ」 DAIWAロッドデザイナー・今井亮介は、すべてのフィールドコンディションにおいて「常にマキシマムの感度を発揮できるものなぞ世に存在しない」と説く。その謎が今ここで紐解かれる。 比較的感度が良いと称されるチューブラーは、中空構造という性質上、その内部で振動を増幅して手元へと伝える。ハードボトムやリップラップ、浚渫など、ダイナミックな変化を感じ取るにはチューブラーの乾いた感度がアドバンテージ。一方、ソリッドティップは、芯が詰まった中実のカーボンを削り込むことでチューブラーより細くしなやか。チューブラーで拾い切れないボトムの小さな凹凸やテンションの違和感を感じ取れるのが大きな特長だ。本製品は超高弾性低レジン素材を採用しているため衝撃や当て傷により破損するおそれがあります。取り扱いには十分注意してください。 「しかし、それぞれがどんな状況でも最高の感度機能を発揮できるわけではない」 チューブラーはマテリアルが高弾性に、そしてレジンが少ない程感じ方がより明確になる。そしてその強いティップがスタックを難なく躱す一方で、強いが故に小さな変化をも躱してしまい微小な変化を感じ取れない可能性を伴う。 ソリッドティップは、細くしなやかだからこそ越えられないストラクチャーにスタックしやすいというデメリットも。 「つまり竿の穂先の使い分けも適材適所」 情報量が多いところではチューブラー、逆に少ないところではソリッドティップ、というのが基本的な考え方。普段の釣りを情報量という観点で見てみるとソリッドティップの出しどころが見出せるだろう。42個の特性を組み合わせたロッドデザインを目指してRACING DESIGN

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