軽さとタフさを両立したEXISTがフラッグシップに君臨する一方で、さらなる剛性感を発揮するフルメタルの旗手・19CERTATEに登板機会を求めるアングラーも少なくない。「バスフィッシング向けモデルの中で、最大ドラグ力が実に高い。スペックを見れば、それは明らか」 元祖セルテートブルーから、ゴールドの差し色で強さを強調した歴代機を経て、再び初代の雰囲気を取り戻した19モデルまで、長きに渡りこよなく愛してきたのが草深幸範。 バスフィッシング向けとされるLT2500Sにおいて、オリジナルとXHがMAX5kg、Hに至っては10kgという破格のドラグ力を発揮するCERTATEという傑物。ターゲットはバスだけではなく、PEラインを組んで海の大物を想定して仕上げられたモデルだけに、その耐久性に及第点を与える。難攻不落のヘビーカバーへドラグフルロックで挑むパワーフィネスで負け知らず。PE使用時の主力機として、その時を待つ。「小型フロッグでは今や欠かせない武器。シャッドやフラットサイドクランクなど空気抵抗が大きく軽い巻き物にも」 安易なフィネスを良しとせず、本場米国仕込みのパワーフィッシングを信条とするのが内山幸也。 草深と同じくPEラインを組み、近年はベイトでの飛距離をさらに凌ぐスピニングのロングディスタンス性がプレッシャー高まる現代フィールドで大いなるアドバンテージに直結することを確認。またキャスト後は主に竿先を水面へと向け、操作と巻きを繰り返すハード強靭パワフルモデル。リールが確実に仕事をする。草深 幸範軽量ファストムービングで遠投性と安定した巻きで優位。内山 幸也セルテートLT2500S / LT2500S-XH / LT2500-HLT3000-CXH / LT3000S-CH-DH / LT3000 / LT3000-XH▶ スペックは31ページベイトにおいても、ロッドの下方向で定まった低重心バランスがもたらす巻き感にも優位性を見出す。ブレずに一定スピードを保ちながらのリズミカルな巻きを可能にして、不意に訪れる微かなノイズを即座に察知することも可能。剛性感から導かれる感度の高さにも驚きを隠せない。「リールに仕事をさせる釣りはセルテート」「リーリング。巻くルアーには間違いない」 時にフロロカーボンリーダーを組み、フィネスや小型トップウォーターにも対応するという両雄だが、白眉だったのはリール自体のポテンシャルに頼る釣りにCERTATEを選んでいること。もうパワーゲームで向き合うスピニングで選択肢に迷うことはない。ソルト対応LT2500S29壮絶パワーゲームを制する。極まれしストロングの最高峰。CERTATE
元のページ ../index.html#30